「ホルモンは脂質が多い」と聞くと、ダイエット中は避けたほうがよい気がしますよね。実際、マルチョウやギアラのように脂の多い部位がある一方で、レバーやハツ、センマイのように比較的あっさり食べられる部位もあります。
つまり、ホルモンは全部が高カロリーというわけではありません。部位ごとの違いを知り、量や焼き方、食べ合わせを少し工夫するだけで、無理なく楽しめる食材なんです。
この記事では、牛ホルモンを中心に、部位別のカロリーや脂質の傾向、太りにくい食べ方をわかりやすく紹介します。焼肉で何を選ぶか迷ったときにも、ぜひ参考にしてください。
ホルモンは本当に脂質が多い?まず知っておきたい基礎知識
ホルモンは部位によって栄養が大きく違う
ホルモンとは、牛や豚などの内臓肉のことです。ひと口にホルモンといっても、舌、胃、腸、心臓、肝臓など、使われる部位はさまざま。筋肉にあたる赤身肉以上に、部位ごとの個性がはっきりしています。
たとえば、腸にあたるマルチョウは脂が多く、焼くと甘い脂がじゅわっと広がります。一方、ハツやレバーはたんぱく質が比較的多く、脂質は控えめです。同じ焼肉の一皿でも、選ぶ部位によってカロリーはかなり変わるんですよ。
脂質が多いとカロリーも高くなりやすい
脂質は、たんぱく質や糖質よりも1gあたりのエネルギーが高い栄養素です。そのため、脂質の多いホルモンは、見た目の量が少なくてもカロリーが高くなりやすい傾向があります。
特に注意したいのが、脂の部分を残したまま食べるケースです。焼いて脂が落ちても、すべてがなくなるわけではありません。さらに、甘いタレやご飯、冷麺などを組み合わせると、肉そのものより食事全体のエネルギーが大きくなることもあります。
「高脂質=食べてはいけない」ではない
脂質は、細胞やホルモンをつくる材料になったり、脂溶性ビタミンの吸収を助けたりする栄養素です。完全に避ける必要はなく、食事全体で量を調整することが大切になります。
ホルモンを食べるなら、脂の多い部位だけで皿を埋めないこと。低脂質の部位や野菜を一緒に選び、1回の食事で食べる量を決めておくと、満足感を保ちながら食べすぎを防ぎやすくなります。
部位別カロリー比較!脂質が多いホルモンと少ないホルモン
100gあたりの目安を比較
以下は、一般的な食品成分の情報をもとにした、牛ホルモンの可食部100gあたりの目安です。生か加熱済みか、脂の付き方や下処理の有無によって数字は変わるため、厳密な値というより部位選びの目安として見てください。
| 部位 | カロリーの目安 | 脂質の傾向 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| センマイ | 約60kcal | 少ない | コリコリしてさっぱり |
| レバー | 約120kcal | 少ない | 高たんぱくで濃厚 |
| ハツ | 約130kcal | 比較的少ない | 弾力があり淡泊 |
| シマチョウ | 約150kcal | 中程度 | 噛み応えがある |
| ミノ | 約160kcal | 少なめ | 歯ごたえが強い |
| ハラミ | 約290kcal | 多め | 赤身に近い濃い旨味 |
| マルチョウ | 約270kcal | 多い | 脂の甘味が強い |
| タン | 約320kcal | 多い | 薄切りでも高カロリー |
| ギアラ | 約300kcal | 多い | 濃厚でしっかりした味 |
ダイエット中に選びやすい部位
脂質とカロリーを抑えたいときは、センマイ、レバー、ハツ、ミノが候補になります。なかでもセンマイは脂質がかなり少なく、食感があるので、ゆっくり噛んで食べやすい部位です。
レバーはたんぱく質や鉄などを含みますが、独特の香りが苦手な人もいるかもしれません。ハツはクセが少なく、焼肉で最初に頼みやすい部位。味や食感の好みに合わせて選ぶと、無理なく続けられます。
脂質が多い部位は「少量で満足する」
マルチョウ、タン、ギアラは、脂質が多い代表的な部位です。だからといって注文してはいけないわけではありません。むしろ脂の旨味が強い部位は、少量でも満足しやすいという利点があります。
最初から大皿でたくさん頼まず、1人前を数人で分ける方法がおすすめです。脂の多い部位を何皿も続けるのではなく、ハツやセンマイ、野菜などを間に挟むだけでも、食事全体のバランスが整いやすくなります。

ホルモンで太りにくい食べ方は?焼肉での選び方と順番
最初に野菜や汁物を取り入れる
焼肉では、いきなり脂の多いホルモンと白米から始めるより、サラダ、ナムル、キムチ、わかめスープなどを先に取り入れるとよいでしょう。野菜や汁物で適度にお腹を満たしておくと、勢いで肉やご飯を食べすぎにくくなります。
ただし、ドレッシングやナムルの油、キムチの塩分にも注意が必要です。「野菜だからいくらでも大丈夫」と考えず、味付けの量もほどほどに。焼肉では、食物繊維を含む野菜を添えるくらいの感覚で十分です。
注文は低脂質の部位から組み立てる
注文するときは、まずハツ、レバー、センマイ、ミノなどを選び、その後にマルチョウやタンを少量加えると、脂質の偏りを抑えやすくなります。最初に食べたい部位を全部頼むのではなく、空腹の具合を見ながら追加するのがコツです。
タレをたっぷり付けると、糖質や塩分も増えます。レモン、塩、薬味などを使い分ければ、素材の味を楽しみながら味の濃さを調整できます。もちろん塩味でも塩分はあるので、付けすぎには気をつけてください。
ご飯やお酒との組み合わせを見直す
ホルモンだけで太るというより、脂の多い肉に大盛りご飯、さらにビールや甘いお酒を重ねることで、摂取エネルギーが膨らみやすいと考えられます。ご飯を食べるなら小盛りにする、お酒を飲むなら合間に水やお茶を挟む、といった調整が現実的です。
シメの冷麺やデザートまで楽しみたい日は、肉の皿数を少し減らしておくのもひとつの方法です。食べたいものを全部我慢するより、最初に優先順位を決めたほうが、満足感のある食事になりやすいですよね。

自宅でできる脂とカロリーのコントロール方法
下処理で臭みと余分な脂を落とす
家庭でホルモンを調理するなら、まず流水で表面を洗い、キッチンペーパーで水分を拭き取ります。部位によっては、塩でもみ洗いしたり、酒や牛乳に短時間漬けたりすると、臭みを抑えやすくなります。
脂の塊が目立つ場合は、包丁で少し取り除いておきましょう。ただし、取りすぎるとホルモンらしい旨味も減ってしまいます。見た目に明らかな余分だけを落とすくらいが、食べやすさと満足感のバランスです。
乾煎りや網焼きで脂を落とす
フライパンで焼くときは、油を足さずに乾煎りする方法があります。ホルモン自身の脂が出てくるため、焼きながらキッチンペーパーで余分な脂を吸い取ると、口当たりが軽くなります。
網焼きや魚焼きグリルを使えば、落ちた脂が食材に戻りにくくなります。焦げやすいので火加減を確認しながら、中心まで十分に加熱してください。特に内臓肉は生食せず、購入品の表示や調理上の注意に従うことが大切です。
味付けと献立を軽く整える
味付けは、レモン、黒こしょう、にんにく、少量の塩こうじなどが使いやすいでしょう。濃いタレに漬け込むより、焼いた後に少し付けるほうが、味の量を調整しやすくなります。
献立には、キャベツ、もやし、きのこ、玉ねぎなどを添え、スープも合わせます。ホルモンを主役にしながら野菜のかさを増やすと、少ない肉量でも食卓が寂しくなりません。脂を落とす、野菜を添える、主食を調整する。この3つだけでも実践しやすい方法です。
ホルモンの脂質とカロリーに関するよくある質問
Q1. ホルモンは赤身肉より太りやすいですか?
A. 部位によります。マルチョウ、タン、ギアラなど脂質の多い部位は、赤身肉やハツ、レバーよりカロリーが高くなりやすい一方、センマイやレバーなどは比較的控えめです。
「ホルモンだから太る」と決めつけるより、部位、量、調理法を確認しましょう。100gあたりの数値だけでなく、実際に何g食べたかを見ることも忘れないでください。
Q2. 焼けば脂質は大幅に減りますか?
A. 焼くことで脂が落ちる場合はありますが、すべての脂質がなくなるわけではありません。網焼きや乾煎りで余分な脂を落とすことはできますが、部位の性質として脂質が多い点は残ります。
焼いたから何皿食べてもよい、とは考えないほうが安心です。脂の多い部位は少量にして、低脂質の部位や野菜と組み合わせると調整しやすくなります。
Q3. ダイエット中に食べるなら、どの部位がおすすめですか?
A. センマイ、ハツ、レバー、ミノなどが選びやすい部位です。たんぱく質を意識したい場合はハツやレバー、食感による満足感を重視するならセンマイやミノが向いています。
ただし、レバーは食べすぎに注意したい栄養素もあるため、毎回大量に食べるのではなく、他の肉や魚、野菜とも組み合わせましょう。体調や食事制限がある場合は、無理のない範囲で選んでください。
まとめ
ホルモンは、部位によって脂質とカロリーの差が大きい食材です。マルチョウ、タン、ギアラは脂が多め、センマイ、ハツ、レバー、ミノは比較的選びやすい部位と覚えておくと、焼肉で迷いにくくなります。
太りにくく食べるポイントは、低脂質の部位を先に選ぶ、脂の多い部位は少量にする、野菜や汁物を添える、焼き方で余分な脂を落とすことです。全部我慢する必要はありません。自分が楽しみたい部位を決めたうえで、量と組み合わせを整えてみてはいかがでしょうか。
