焼肉メニューで見かける「ギアラ」。名前は知っていても、「どこの部位なの?」「ミノやセンマイとは何が違うの?」と気になったことはありませんか。
ギアラは、牛に4つある胃のうち、いちばん最後に位置する第四胃です。濃厚な脂としっかりした歯ごたえが魅力で、焼肉好きから根強く支持されているホルモンなんですよ。今回は、ギアラの部位や特徴、おいしい焼き方、下処理のコツまで、まとめてご紹介します。
ギアラの部位はどこ?牛の第四胃にあたるホルモン
ギアラは小腸に近い「第四胃」
ギアラとは、牛の4つある胃袋のうち、第四胃にあたる部位です。食道から遠く、小腸にもっとも近い場所にあり、食べ物を消化する役割を担っています。
牛の胃は、ミノ、ハチノス、センマイ、ギアラの4つに分かれています。ギアラだけは、ほかの3つとは少し役割が異なり、人間の胃に近い働きをする胃なんです。
赤センマイやアカセンとも呼ばれる
焼肉店では、ギアラのことを「赤セン」「赤センマイ」「アカセン」と表記している場合があります。呼び方は違っても、基本的には同じ第四胃を指すことが多いでしょう。
ただし、店や地域によって部位の分け方、呼び名の使い方が異なるケースもあります。メニューで迷ったら、店員さんに「ギアラと赤センは同じですか」と聞いてみると安心ですよ。
名前の由来にはいくつかの説がある
ギアラという個性的な名前の由来には、いくつかの説があります。米軍基地で働いていた人が、報酬やギャランティーの代わりにこの部位を受け取っていたことから、「ギャラ」が変化したという説が有名です。
また、胃でありながら腸に近い働きをすることから、「偽腹」がなまったという説もあります。どちらが正しいかははっきりしていませんが、名前の背景を知ると、焼肉の会話も少し楽しくなりますよね。
ギアラの味や食感は?脂の濃厚さと噛みごたえが魅力
噛むほどに旨味が広がる
ギアラの大きな特徴は、肉厚な食感と濃厚な旨味です。ひと口目からやわらかくほどけるタイプではなく、しっかり噛むことで脂と味わいがじわじわ広がっていきます。
ホルモンらしい歯ごたえを楽しみたい人には、かなり好まれやすい部位だと思います。噛んでいるうちに、独特のコクが口の中に残るんです。
見た目は赤みとツヤがある
ギアラは、赤みを帯びた色合いと表面のツヤが目印です。白っぽい脂がついていることもあり、ミノやセンマイと比べると、全体的に肉厚でジューシーな印象があります。
第四胃のなかでも、センマイに近い部分は赤みが強く「赤セン」と呼ばれます。一方、小腸に近い部分は白っぽく、脂が多いことから「白セン」や「下ギアラ」と呼ばれる場合もあります。
ミノ・ハチノス・センマイとの違い
ミノは第一胃で、コリコリとした弾力のある食感が特徴です。ハチノスは第二胃で、名前の通り蜂の巣のような模様があり、煮込み料理にもよく使われます。
センマイは第三胃で、薄いヒダが重なった独特の見た目をしています。ギアラは第四胃で、4つのなかでは脂と旨味が比較的しっかりしている部位。あっさり系より、濃厚なホルモンが好きな人向きですね。

ギアラをおいしく食べる方法|焼肉での焼き方と味付け
焼く前に表面の水分を拭き取る
味付きでない生のギアラを焼くなら、まずキッチンペーパーなどで表面の水分を軽く拭き取ります。水分が多いままだと、網の上で蒸し焼きになりやすく、香ばしい焼き目がつきにくいからです。
大きな切り身の場合は、食べやすいサイズに切り分けておきましょう。脂が多い部分は焼いている途中で縮みやすいため、少し大きめに切るくらいがちょうどよいですよ。
強めの火で表面を香ばしく焼く
ギアラは、表面に焼き色がつくまでしっかり焼くのがおすすめです。片面だけを急いで焼くのではなく、トングで返しながら全体を香ばしく仕上げます。
脂が落ちると炎が上がることがありますので、焼き網の端に移すなどして調整してください。焼きすぎると硬くなりやすい一方、火が十分に通っていない状態も避けたいところ。中心までしっかり加熱するのが基本です。
塩・味噌・コチュジャンで楽しむ
新鮮なギアラなら、まずは塩で味わうと、脂の甘みや肉の旨味がわかりやすくなります。レモンを少し添えると、濃厚さがほどよく引き締まりますよ。
しっかり味が好きなら、味噌だれやコチュジャンだれも相性抜群です。にんにく、しょうゆ、みりんなどを合わせた甘辛だれで下味をつけ、野菜と一緒に炒める食べ方もおすすめ。キャベツや玉ねぎを加えると、脂のコクを受け止めてくれます。

ギアラの下処理と料理別のおいしい食べ方
生のギアラはぬめりとにおいを確認する
生のギアラには、独特のにおいやぬめりが残っていることがあります。購入時は色やにおいを確認し、下処理済みの商品であっても、気になる場合は表面を流水でやさしく洗っておきましょう。
家庭で下処理するなら、食べやすい大きさに切り、たっぷりのお湯でゆでこぼします。湯を捨てたあと、表面をこすりながら洗い、ぬめりを落とすのがポイントです。
焼肉以外なら煮込みやもつ鍋にも
ギアラは焼肉だけでなく、煮込み料理にも向いています。下処理したギアラを、しょうがや長ねぎと一緒に煮ると、独特のにおいがやわらぎ、脂の旨味がスープに溶け出します。
味噌味のもつ鍋に入れると、コクのある仕上がりになります。大根、こんにゃく、ごぼうなど、味のしみやすい具材とも好相性です。煮込む時間が短いと硬さが残りやすいので、弱火でじっくり煮るのがコツですよ。
炒め物にするなら野菜と合わせる
ギアラを炒める場合は、先に下ゆでしておくと調理しやすくなります。水気をしっかり拭き、にんにくやしょうがと炒めてから、野菜と調味料を加えましょう。
脂が多い部位なので、油は少なめで十分です。もやし、ニラ、玉ねぎなどを使えば、手軽にホルモン炒めが完成します。ご飯のおかずにするなら、味噌としょうゆを合わせた濃いめの味付けがよく合いますね。
ギアラについてよくある質問
Q1. ギアラと赤センマイは同じ部位ですか?
一般的には、ギアラと赤センマイは同じ第四胃を指します。焼肉店によっては「赤セン」「アカセン」と短く表記されることもあります。
ただし、部位の切り分け方や呼び名には地域差があります。メニュー上で気になる場合は、注文前に確認しておくと間違いありません。
Q2. ギアラは硬いホルモンですか?
ギアラは、やわらかくとろけるタイプというより、適度な弾力と噛みごたえを楽しむホルモンです。焼きすぎると硬くなりやすいため、表面を香ばしく焼き、中心まで火を通したら食べるのがよいでしょう。
煮込み料理では、下処理をしてから時間をかけて火を入れると、食べやすい食感に仕上がります。
Q3. ギアラのにおいが気になるときは?
流水でぬめりを落とし、ゆでこぼしてから調理すると、独特のにおいを抑えやすくなります。しょうが、にんにく、長ねぎ、味噌など、香りの強い食材を合わせるのも効果的です。
焼肉店で食べる場合は、鮮度や下処理の状態によって印象が変わります。初めてなら、ホルモンに力を入れている店で試してみるのがおすすめですよ。
まとめ|ギアラは濃厚な旨味を楽しめる第四胃
焼肉ではまず塩で味わってみる
ギアラは、牛の第四胃にあたるホルモンです。赤センマイやアカセンと呼ばれることもあり、濃厚な脂、肉厚な食感、噛むほどに広がる旨味が魅力です。
焼肉では、表面を香ばしく焼いて、まずは塩やレモンで味わってみてください。ギアラならではのコクが、きっとわかりやすく感じられます。
好みに合わせて煮込みや炒め物にも
においやぬめりが気になる場合は、洗ってゆでこぼす下処理を。焼肉だけでなく、もつ鍋、味噌煮込み、野菜炒めにも使える便利な部位です。
まだギアラを食べたことがない方は、次の焼肉でぜひ注文してみてはいかがでしょうか。ミノやセンマイとは違う、濃厚で力強いホルモンの味わいを楽しめますよ。
